中学生のスマホ事情
自分が子供の頃は携帯電話なんて持たせてもらえず、持っている人はみんなから羨ましがられたもの。親をなんとか説得してプリペイド携帯を買った時なんて、まるで自分が大人になったかのように感動したものだ。3和音の着メロを自分で作ったりして楽しんでいた。
それが今では、中学生ですらスマホを持っているのが割と当たり前だ。小学生でもガラケーを持っているし、下手したらスマホだ。3和音どころではなく着うたを楽しんでいるし、最近では着うたさえ時代遅れで、一周回って黒電話の音に設定している始末。時代の移り変わりと技術の進歩は本当にすごいと実感すると同時に、少し怖ささえ感じる。
最近は中高生のネット上での炎上や犯罪に巻き込まれるといった事案が非常に多い。昔もメル友がどうのこうのという話は確かにあったが、今はTwitterで飲酒ツイートをしただとかで簡単に炎上するし、出会い系やSNSへのアクセスが容易でそこから犯罪に巻き込まれている。中高生、特に中学生はそういった面での知識や経験に乏しく、何が正しくて何が間違いで、何が安全で何が危険かを判断しきれない。携帯電話やスマートフォン、パソコンなどは、決してオモチャではない。オモチャとしても利用できるが、あくまでそれ用のツールではないのだ。プレステやDSとは決定的に違うことを、子供達は理解できていないように思える。年齢相応のツールをもたせる必要があるわけだ。
そうとはわかっていても、結局のところ携帯電話がないといつでも連絡が取れるという安心感と利便性が得られない。子供に携帯電話を持たせる際は、諸刃の剣であることを理解し、徹底した教育と監視が必要と思う。
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